「許可を得てなんとか捕獲したけど、その後は誰が処理するの?」
「違法な処理でトラブルは避けたい!」
ハクビシンは必ずしも「捕まえれば、後は誰かが処理してくれる」わけではないんです。
なぜなら、原則許可を得て捕獲をした有害鳥獣は、当事者が責任をもって処分する必要があるからです。
そこで、この記事では、ハクビシンの許可捕獲後にトラブルなく処理するための「殺処分や廃棄の方法」について解説していきます。
ハクビシンの殺処分・廃棄の方法を解説!
殺処分の方法について
殺処分は、素手で行うわけではありません。
害獣を安楽死させるための機材を自治体等に借りるのが一般的です。なるべく苦痛を与えない方法で殺処分をすることが鳥獣保護法でも定められているため、機材を貸し出す自治体も多くなっているようです。
ハクビシンの殺処分方法としては、主に以下の2つが主流です。
✔電気ショック(感電死)
少し前までは捕獲用の箱ワナごと用水路やため池などに沈める水死、食物や水を与えず衰弱死させたりなどの方法がとられてきましたが、苦痛をより少なくするという観点から殺処分の方法が変化してきました。
獣医師による麻酔を伴って処分される場合などもあるようです。(地域によって異なる)
炭酸ガスで窒息死させる場合、CO2処分箱(アンラクーンなどとも呼ばれる)を使った方法が最も多いでしょう。
アンラクーンは中型害獣用の機材で、ハクビシンの入った箱ワナごと入れて使用することができるのでハクビシンを移し替える必要はなく比較的安全な方法です。
電気ショックで感電死をさせる場合、電気止め刺し器が多く使用されます。
CO2処分箱(アンラクーン)
出典:J-WORKS http://hodumi.co.jp/jworks/sp/item/?id=2770
電気止め刺し器
出典:オーエスピー商会 https://www.osptrap.co.jp/product/electric-lance.html
自治体から、CO2処分箱(アンラクーン)や電気止めさし器などの貸し出しがない場合は市販でも購入できます。CO2処分箱は約5~6万円程度。電気止めさし器は約3千~3万円程度で購入できるようです。(※価格は目安です)
廃棄の方法について
「廃棄とはいっても、ハクビシンの死骸って何処にどうやって廃棄するの?」
もちろん、どこに廃棄しても良いわけではなく、法律によって定めれた場所に決められた方法できちんと廃棄する必要があります。
ハクビシンの死骸の廃棄方法は
✔埋却する
この2つについて詳しく解説します。
焼却する
大抵の場合はお近くの焼却施設などに自身で持ち込むことになります。ただし、方法や流れは市町村等が指定することになっているので捕獲後は必ず市町村へ問い合わせるか、ホームページなどの指示に従いましょう。
ただし、自身で死骸を燃やす行為は原則禁止されているので「焼却」の意味を勘違いしてはいけません。
埋却する
焼却ではなく現場の適当な場所に埋却をすることもできます。
ですが、経験・知識がない方の単独での埋却はあまりオススメできません。
死骸の安易な埋却は、他の大型動物などの誘引や農業であれば水や農作物への悪影響が生じる可能性があるからです。専門家や知識のある猟師等ではないと適切な廃棄が行えないケースもあるので、もし埋却を行う場合は自治体や詳しい方の判断を仰ぐのが最善でしょう。
ハクビシン処理の注意点:ケガ・健康リスク
やはり害獣駆除に健康リスクはつきものです。特にハクビシンは気性が荒く、運動神経が良いため細心の注意を払いましょう。
ケガの可能性
ハクビシンは危険を感じた場合など特定の場合に凶暴化の可能性があることをご存じでしょうか?
不用意に近づけば、噛まれたり引っ掻かれたりする危険性があり、ひどいと針で縫うほどの大ケガにも繋がります。また、ハクビシンの雑菌が傷口に付着したりすることで感染症につながるケースも考えられます。たとえ箱ワナへ入っている場合でも、身の危険を感じているハクビシンはどのような動きをするか分からないので細心の注意を払いましょう。
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感染症の危険性
ハクビシンに限らず、動物の死骸を扱う時は感染症などの健康リスクに注意が必要です。
危険なウィルスや病原菌などが潜んでいる可能性があるだけではなく、潜んでいたノミやダニ、寄生虫などから感染症をもらってしまう可能性まであります。他にもハクビシンの糞尿などから間接的にウィルス感染する恐れもあるので注意が必要です。
箱ワナで捕獲した後でも、ハクビシンが死んでいる場合でも気を抜かないようにしましょう。
②不用意に近づかない。
③除菌・清掃を行う。
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ハクビシンなどの中型害獣の処理には、基本的には少額のコストがかかります。市町村によって廃棄の方法やかかるコストなどが変わるので確認をしましょう(※処理費用が掛からない場合もある)。また、自身で殺処分の道具を用意する必要があるのかも合わせて確認しておきたいところです。