毛がないハクビシンは危険!?感染症などの被害について

毛がないハクビシンの正体って…?

ハクビシンには毒があるの?

ハクビシンと感染症にはどんな関係があるの?

このような疑問を持ったことがありますか?野生の動物はなんとなく危険だと分かっていても実際どのように、どれほど危険なのかは理解できていない、という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「ハクビシンによる、一歩間違えると命に関わる危険な話」について紹介します。

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毛がないハクビシンの正体とは?

(※画像素材は他ブログから拝借させていただいております。)

引用:なすのひろしの徒然日記(毛のないハクビシン)

このような毛がないハクビシンを見たことはありますか?一見、非常に怖い印象を持ちますよね。”毒性を持ってるのかも””狂犬病などの病気持ちかも”と疑ってしまいます。

毛がないハクビシンは危険?正体は?

結論から言うと、ハクビシンに毛がないのは「疥癬症(かいせんしょう)と呼ばれる皮膚病の一種が原因の可能性が高いです。

「疥癬」はヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei var. canis)というダニによって引き起こされる皮膚の伝染性の感染症で、非常に痒みの強いのが特徴です。新宿御苑前動物病院(犬の疥癬)

疥癬症は非常に強いかゆみに伴ってフケ脱毛赤みなどが出てきます。「ゾウの皮膚」のようなザラザラとした肌も特徴的です。
この疥癬症はペットなど他の動物へ感染するだけでなく、人にもうつる病気の一種(人獣共通感染症)です。ヒゼンダニが衣類などを通して人から人へ移ることで家族間で広がってしまうケースもあります。
もし、そのような症状や特徴があるハクビシン等の野生動物を見つけたら、絶対に近付かないようにしましょう。

「ハクビシンには毒性がある」は本当か?

ハクビシンに毒性は全くありません。

「ハクビシンには毒性がある」、「ハクビシンは猛毒」、そのような噂を聞くことが稀にあります。ハクビシンは、多くの人の生活にとって有害なため、一般的にはハクビシンは怖い・危ないイメージを抱きやすいことは確かですが、噂やイメージは嘘ということになります。毛がないハクビシンも毒とは無関係です。

「ハクビシンに毒性がある」という噂は、2003年頃のSARS感染症の集団発生において、ハクビシンが自然宿主(感染源)ではないかと疑われたことが発端だと推測できます。結果ハクビシンが感染源ではありませんでしたが、世の中には強い印象を残したでしょう。

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ハクビシンが媒介する感染症について

ハクビシンは疥癬症以外にも人やペットに感染する可能性のある人獣共通感染症を多く媒介できます。

実際にハクビシンは、感染症の病原体を媒介するおそれのある動物として危険視されており、すべての地域からの輸入が日本では法律で禁止されています。(主にSARS対策として)

ハクビシンが媒介する感染症一覧

〇ハクビシンが媒介する感染症一覧

・疥癬症(かいせんしょう)
・トキソプラズマ症
・レプトスピア症
・サルモネラ症
・E型肝炎
・カンピロバクター症
・皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)    等

〇ハクビシンの媒介が示唆される感染症一覧

・狂犬病
・エキノコックス症
・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
・SARS(重症急性呼吸器症候群)   等


【参考サイト】

公園管理者の生物被害対処ガイド(感染症に関する参考情報)

アライグマ・ハクビシンに関する主な人獣共通感染症(東京都環境局)

これらの感染症一覧は、確認されているものの一部です。上記以外にも、野生動物がどのような病原体を持っているかは不明です。原因を含め不透明な感染症も多いため、命に関わる病原体を持っている可能性があります。

ハクビシンはどうやって感染症を媒介するの?

雑食性であるハクビシンは病原体に触れる機会が多いことに加え、不衛生な場所を行き来しているため感染症にかかりやすく、病原体を持ち運びやすいことが分かります。

そんなハクビシンから感染症などをもらわないためにはどのような経路で人間が病原体に触れてしまうのかを理解しておく必要があります。注意するべきなのは以下の3つです。

ハクビシンに噛まれる・引っ掻かれる

感染症を持ったハクビシンなどの野生動物に直接噛まれたり引っ掻かれるとケガをするだけではなく、傷口から病原菌が入り感染症を引き起こす可能性もあります。

もし、ハクビシンなどの野生動物に襲われた場合は、軽症だからと侮らずすぐに病院で診てもらいしましょう。

ハクビシンの排泄物(糞尿)

糞などに混入していた病原菌は、糞が乾燥すると空気中へ舞い漂う場合があり、それらを吸い込むことで空気感染なども引き起こします。他にもハクビシンが触れたものや通った場所から見えない細菌がペットフードや水、食品に混入する恐れがあり、その場合は経口感染を引き起こします。

処理をする際にも十分に気を付ける必要がありますね。

ハクビシンに寄生するノミ・ダニ

ハクビシンなどの野生動物は不衛生なのでノミやダニに寄生されている可能性が非常に高くなります。ノミやダニはペットや人へ寄生するものも多く、感染症の原因になります。また、ノミやダニは死体を吸い込むことでアレルギーや喘息などの悪化要因にもなるため、一度発生すると対処に時間と手間がかかります。

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ハクビシンからの感染症被害を受けないために

実は、日本よりも海外の方がハクビシンに対して厳しい目で見ています。特にハクビシンによる感染症被害が多い国や地域では子供に”ハクビシンには絶対に近付くな”と厳しく教育するほどです。

現在では国内でも大量発生しているハクビシンですが、ただの動物と侮らず見つけたら必ず慎重に対処しましょう。

すぐできるハクビシン対策(感染症予防にも)

①ハクビシンを刺激しない。近づかない。
②ハクビシンが寄ってくる理由を作らない。
③ペットは屋外飼育をしない。

ハクビシンには、近づいても近づかれても百害あって一利なしと言えるかもしれません。人もペットも野生のハクビシンと接触することがないようにすることが一番の感染症予防になります。

ハクビシンを刺激しない。近づかない。

ハクビシンは普段はおとなしく臆病な性格ですが、危険を感じた場合や出産期などは気性が荒くなるので決して不用意に近づかず刺激しないように心がけましょう。また、ハクビシンやハクビシンの排泄物には直接触れないようにしましょう。

ハクビシンが寄ってくる理由を作らない。

ハクビシンはゴミ置き場によく出没することが知られています。雑食性なので生ごみなどを漁りに来るためです。ゴミの他にも野菜や果物、ペットフードなども狙われる代表的なモノですので外に放置しないように心がけてください。

ペットは屋外飼育をしない。

犬や猫などのペットを屋外飼育、放し飼いするのはなるべく控えましょう。ハクビシンはペットフードを狙うことがあったり、犬や猫に対して好戦的になる場合があります。特にハクビシンよりも小さい体格の動物は襲われやすいので注意が必要です。

また、ペットといっても犬や猫だけではなく、メダカや金魚、小鳥、ハムスターなどの小動物などはハクビシンの捕食対象として狙われてしまう可能性があります。

もしすでにハクビシンが原因と思われる被害がある場合は、早めの対処が必要かもしれません。

放置するとハクビシンに住み着かれたり被害が悪化する可能性が高くなります

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ハクビシン被害は専門業者に相談がおすすめ!

〇どんな危険があるか分からず、怖い…。
〇駆除は自分じゃできない。再発するのは嫌だ。

そんな悩みがある時は、ハクビシン駆除業者に見積もりを依頼してみましょう。駆除のプロが被害の状況を細かく調査したうえで、どのような対策をとるか相談できるので安心です。

①捕獲・駆除のリスクを回避
糞尿などの清掃(除去・消毒等)

状況に合わせた再発防止策(侵入防止等)
④免許や許可が不要
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╲質問コーナー╱

ハクビシンのお肉は食べられるというけど、安全なの?感染症は?

ハクビシンは、中国では「おいしいお肉」という認識で高級食材として市場に出回っているようで、日本でも猟師の間などでは口にする機会があるようです。

しっかりと中心まで加熱がされていれば殺菌・殺虫ができるのでその点で感染症のリスクはないと言えますが、解体や調理の際に本体や糞尿に付着する病原体やハクビシンが持つ寄生虫には注意が必要です手袋をしたり、使用後の器具を消毒するなどして十分に注意を払いましょう。ハクビシンを食べる際は、経験や知識のある人に付き添ってもらうことが望まれます。

補足:免許や許可なくハクビシンを捕獲することは法律で原則禁止されています。

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