夜になると床下から物音がする、原因の分からない獣臭がするなど、気になる変化はありませんか。
床下にハクビシンが入り込むと、物音だけでなく糞尿や悪臭などの被害につながることがあります。
この記事では、ハクビシンが床下にいるときの特徴や侵入経路、追い出し方法、DIYと業者依頼の判断基準、駆除費用の目安を解説します。
床下にハクビシンがいる時の特徴とは?
床下にハクビシンがいるかどうかを判断するには、夜間の物音や足音、糞尿の跡やにおいなど、複数のサインを確認することが大切です。
ひとつの特徴だけで断定せず、いくつかの痕跡を組み合わせて判断しましょう。
物音・足音でわかるチェックポイント
ハクビシンは夜行性で、主に夜間に活動します。
そのため、夜になると床下などから走り回るような音や、物が動くような音が聞こえる場合は、ハクビシンなどの害獣が入り込んでいる可能性があります。
とくに夜間に繰り返し物音が聞こえる場合は、床下や建物周辺にほかの痕跡がないか確認してみましょう。
ただし、物音だけではネズミやアライグマなどほかの動物との判別は難しいため、糞や足跡などもあわせて確認することが重要です。
糞尿・においから見分けるサイン
ハクビシンには、同じ場所に繰り返し排せつする「ため糞」の習性があります。
糞は棒状で、長さ5〜15cm程度のものが見られ、食べたものによっては果物の種などが混じっていることがあります。
同じ場所に糞尿がたまると、悪臭が発生したり、床や天井にシミができたりする原因になります。
特定の場所から獣臭や糞尿のにおいが続く場合は、床下などにハクビシンが入り込んでいる可能性を考えてみましょう。
アライグマやタヌキとの違いを見分けるコツ
ハクビシンの糞は棒状で、果物の種などが混じることがありますが、糞の形や内容は食べたものによって変わります。
そのため、糞だけでハクビシンと断定するのは難しい場合があります。
足跡の形や夜間の物音、糞が見つかった場所など、複数の痕跡をあわせて判断することが大切です。
自分で判別するのが難しい場合は、無理に断定せず専門業者などに確認を依頼すると安心です。
ハクビシンが床下に侵入する原因と経路
ハクビシンは狭い隙間を通り抜けることができ、床下の換気口や建物の破損部分などから侵入することがあります。
一度侵入できた場所を繰り返し利用することもあるため、侵入口を見つけて対策することが重要です。
家のどんな隙間から入り込むのか
農研機構の実験では、ハクビシンが通過できた最小の隙間として、一辺8cmの正方形や直径9cmの円形などが確認されています。
ただし、通過できる隙間の大きさは個体差もあるため、床下の換気口や建物の小さな隙間まで確認することが大切です。
床下の換気口に金網や柵が設置されていても、破損したり外れたりすると侵入口になる可能性があります。
また、ハクビシンは鼻や目で隙間を探り、通過できる場所を確認する行動も報告されています。
一度侵入できた隙間を何度も訪れることがあるため、侵入口を見つけた場合は放置しないことが大切です。
床下以外も含めた侵入経路については、ハクビシンはどこから侵入する?で詳しく確認できます。
床下をすみかに選ぶ理由とは
ハクビシンは警戒心が強く、人や外敵を避けて過ごせる場所を利用する傾向があります。
床下は人の出入りが少なく、外から姿を確認されにくいため、休息場所として利用されることがあります。
さらに、住宅の周辺に生ゴミや農作物、果実などの餌になるものがあると、ハクビシンが近づく要因になることがあります。
侵入されやすい家の共通点
- 床下の換気口の金網や柵が破損している
- 外壁や屋根に隙間や破損部分がある
- 屋根と外壁の接合部分に隙間がある
- 建物周辺の木などから屋根へ移動しやすい
ハクビシンは小さな隙間からでも侵入できるため、ひとつの場所だけでなく建物全体を点検することが大切です。
ハクビシンによる床下被害
ハクビシンが床下に住み着くと、フン尿による汚染や悪臭だけでなく、建物や断熱材への被害につながることがあります。
放置すると被害が広がる可能性があるため、早めに対処することが重要です。
フン尿による悪臭や衛生環境の悪化
ハクビシンは同じ場所にフンや尿をすることがあり、床下に排泄物が蓄積すると強い悪臭の原因になります。
床下から発生した臭いが室内まで上がってくることもあり、生活環境への影響につながります。
また、野生動物のフン尿には細菌や寄生虫などが存在する可能性があるため、長期間放置するのは衛生上も好ましくありません。
断熱材や建物内部の汚損
床下に入り込んだハクビシンが断熱材を巣として利用すると、断熱材が破損したり、フン尿で汚染されたりすることがあります。
汚れた断熱材を放置すると、悪臭が残るだけでなく、状況によっては交換などの追加対応が必要になる場合があります。
天井や壁まで被害が広がることがある
床下への侵入をきっかけに、ハクビシンが住宅内部の別の場所へ移動することもあります。
屋根裏などに移動すると、天井裏でのフン尿被害や断熱材の破損、騒音などにつながる可能性があります。
床下で足音や物音がするだけでなく、室内の壁や天井から異常な音や臭いがする場合は、床下以外にも侵入していないか確認する必要があります。
長期間放置すると被害が拡大する
ハクビシンが床下に長期間住み着くほど、フン尿や巣材が蓄積し、清掃や修繕にかかる手間や費用も大きくなりやすくなります。
「物音がするだけだから」と放置せず、ハクビシンが床下にいる可能性がある段階で侵入経路や被害状況を確認し、早めに対処することが大切です。
被害をそのままにした場合のリスクについて詳しくは、ハクビシン被害を放置するリスクとは?もあわせて確認してください。
床下のハクビシンへの対処法
床下にハクビシンが入り込んでいる場合は、いきなり侵入口を塞ぐのではなく、まず現在もハクビシンがいるかどうかを確認することが重要です。
ハクビシンが残った状態で出入口を塞ぐと、床下に閉じ込めてしまうおそれがあります。
基本的には、床下への侵入経路を確認し、ハクビシンを追い出したうえで、フン尿の清掃・消毒を行い、最後に侵入口を塞いで再侵入を防ぎます。
まずは床下への侵入経路を確認する
最初に、ハクビシンがどこから床下へ出入りしているのかを確認します。
床下換気口や基礎の隙間、配管を通すための穴、床下収納周辺などは侵入口になりやすい場所です。
侵入口を探す際は、床下だけでなく建物の外側からも確認しましょう。
外壁や基礎周辺にある数cm程度の隙間や、地面に近い場所の破損などから侵入していることがあります。
また、侵入口の周辺に足跡やフン、毛、擦れた跡などがないか確認すると、実際に使われている場所を特定する手掛かりになります。
ただし、侵入口を見つけても、ハクビシンがまだ床下にいる段階で塞がないようにしてください。
ハクビシンを床下から追い出す
侵入口を確認したら、ハクビシンを床下から追い出します。
床下から追い出す方法としては、ハクビシンが嫌がる臭いを利用した忌避剤などを使用する方法があります。
ただし、忌避剤を置くだけで確実に出ていくとは限らず、ハクビシンが長期間居着いている場合や、子どもがいる場合は自力での追い出しが難しくなることがあります。
また、ハクビシンを追い出すために、床下へ不用意に入り込んだり、棒などで追い立てたりするのは避けましょう。
ハクビシンが驚いて攻撃的になる可能性があるほか、フン尿や寄生虫などに接触するリスクもあります。
追い出した後は、しばらく侵入口の様子を確認し、ハクビシンが戻ってきていないことを確認してから次の作業に進みます。
床下に残ったフン尿を清掃・消毒する
ハクビシンがいなくなったら、床下に残されたフンや尿、巣材などを取り除き、汚れた場所を清掃・消毒します。
ハクビシンは同じ場所に排泄を繰り返すことがあり、フン尿を放置すると悪臭の原因になるだけでなく、衛生環境の悪化にもつながります。
清掃する際は、マスクや手袋などを着用し、フンを素手で触ったり、乾燥したフンを勢いよく掃いたりしないようにしましょう。
床下の奥など、手が届きにくい場所まで汚れている場合は、無理に自分で作業せず専門業者に依頼する方法もあります。
特に長期間ハクビシンが住み着いていた場合は、フン尿だけでなく断熱材や木材などに汚れや臭いが残っている可能性もあるため、被害状況を確認したうえで必要な清掃・消毒を行います。
ハクビシンがいなくなったら侵入口を塞ぐ
ハクビシンが床下から出ていったことを確認したら、最後に侵入口を塞ぎます。
床下換気口の破損部分や基礎の隙間、配管周辺の穴など、ハクビシンが侵入できる場所を確認し、金網やパンチングメタルなどを利用して物理的に塞ぎます。
ただし、侵入口を1か所塞いだだけでは、別の場所から再び侵入されることがあります。
床下だけでなく、屋根や外壁、軒下など建物全体を確認し、ほかに侵入できる場所がないか確認することが大切です。
また、侵入口を塞ぐだけでなく、庭にある果実や生ゴミなど、ハクビシンを引き寄せる餌を放置しないことも再侵入の予防につながります。
自分で侵入口を特定できない場合や、床下の奥までハクビシンが入り込んでいる場合は、無理に作業せず、害獣駆除業者などの専門家に相談しましょう。
床下のハクビシンに対処する際の注意点
床下のハクビシンに対処するときは、追い出し方だけでなく、ケガや感染症、法律上のルールにも注意が必要です。
特に、ハクビシンを追い詰めたり、無許可で捕獲したりすることは避けましょう。
ハクビシンを追い詰めたり素手で触ったりしない
ハクビシンは普段は人を避けますが、追い詰めたり攻撃されたりすると、身を守るために噛みついたり引っかいたりする可能性があります。
床下に入って直接追い払おうとせず、できるだけ距離を保って対処しましょう。
フンや尿に直接触れない
床下に残されたフンや尿には、細菌や寄生虫などが存在する可能性があります。
清掃するときは手袋やマスクなどを着用し、素手で触れたり、乾燥したフンを勢いよく掃いたりしないようにしてください。
ハクビシンがいる状態で侵入口を塞がない
ハクビシンがまだ床下にいる状態で侵入口を塞ぐと、床下に閉じ込めてしまうおそれがあります。
閉じ込められたハクビシンが別の場所を壊して脱出しようとする可能性もあるため、いなくなったことを確認してから封鎖しましょう。
ハクビシンを無許可で捕獲・駆除しない
ハクビシンは鳥獣保護管理法の対象となる野生鳥獣です。
自分で捕獲・駆除する場合には、原則として自治体などの許可が必要になります。
また、誤って捕獲・駆除をしてしまった場合でも、法律違反となる可能性があるため注意が必要です。
捕獲が必要な場合や、不安な場合は、自治体の担当窓口や専門業者に相談しましょう。
自力での対処が難しい場合は無理をしない
床下の奥に入り込んでいる場合や、長期間住み着いている場合は、自力での追い出しや清掃が難しいことがあります。
無理に床下へ入ると、ハクビシンによる咬傷・引っかき傷や、床下の狭い空間での転倒などにつながるため、危険を感じたら専門業者へ依頼するのが安全です。
自分で対策?業者依頼との判断基準
忌避剤を使った追い出しや侵入予防など、自分でできる対策もあります。
一方、すでに床下にすみついている場合や、糞尿被害が広がっている場合、侵入口を特定できない場合などは、専門業者への依頼を検討したほうが安全です。
DIYで対応できるケースとは
被害が軽く、安全に作業できる範囲であれば、自分で対策できる場合があります。
たとえば、忌避剤を使った追い出しや、ハクビシンの餌になる生ゴミ・落果の片付け、建物周辺の点検などです。
安全に作業できる場所であれば、破損した金網などを補修する方法もあります。
ただし、ハクビシンが建物内に残っている状態で侵入口をふさぐと、内部に閉じ込めてしまうおそれがあります。
追い出したことを確認してから侵入口をふさぎましょう。
業者に任せたほうがよいケース
- 床下にすでにすみついている可能性が高い
- 糞尿や悪臭などの被害が広がっている
- 侵入口を特定できない
- 床下や高所など危険な場所での作業が必要
- 追い出しても再び侵入される
- 自分ではハクビシンかどうか判断できない
被害が進んでいる場合は、追い出すだけでなく、侵入口の封鎖や糞尿の清掃などが必要になることもあります。
自分での対応が難しく業者への依頼を検討する場合は、ハクビシン駆除業者ランキングも参考にしてください。
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