
氏名:成瀬海人
経歴:害獣・害虫駆除スタッフ歴15年
「とにかく駆除してくれるならどこでもいい!」
と、よく調べずに業者を選んでしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
たとえば…



こんなトラブルを防ぐには、
「信頼できる業者を見極める基準」を知っておくことがとても大切です。
本記事では、現役駆除スタッフの監修付きで「失敗しない害獣駆除業者の選び方」のポイントを分かりやすくご紹介します。

信頼できる害獣駆除業者の選び方
害獣被害に直面したとき、まず悩むのが「どの業者に依頼すれば安心できるのか」ということではないでしょうか。
信頼できる業者を選ばないと、駆除が不十分だったり、想定外の費用がかかってしまうこともあります。
ここでは、信頼できる害獣駆除業者を選ぶための判断基準やコツ、そして実際の体験談まで、わかりやすくご紹介します。
信頼できる害獣駆除業者【7つの基準】
信頼性を確認するためには、以下の7つのポイントを参考にしてみましょう。
- ペストコントロール協会への加盟
- 多数メディアに出演
- 口コミ評判がよい
- 駆除実績が豊富
- 再発防止まで一貫して対応
- 再発保証がある
- 調査・見積・契約時の対応が適切
⑴ペストコントロール協会に加盟している
ペストコントロール協会とは、害虫・害獣の駆除技術の普及や業者の指導などを行う団体です。
国や自治体に準ずる公的な団体であり、誰でも簡単に加盟できるわけではありません。
加盟には一定の基準(技術・法令遵守・設備など)を満たす必要があるため、優良業者の目印になります。
⑵メディア出演が多数ある
テレビや新聞、ネットニュースなどのメディアに出演している駆除業者は信頼性があります。
メディアによる一定の審査や信頼性の確認がされているため、詐欺・悪徳業者を避けるためにも有効です。
⑶口コミ評判が良い
実際の利用者からの満足度が高いことは、信頼性の指標になります。
特に対応の丁寧さや施工後の効果について高評価があるか確認してみましょう。
第三者のリアルな声を参考にすることで、業者選びの失敗を未然に防ぎやすくなります。
口コミの数が少ないと信頼性に欠けるので、口コミの総数が最低でも20件以上あることが理想です。
⑷駆除実績が豊富にある
駆除実績が豊富な業者は、単に件数が多いだけでなく、「どんな被害にどう対応したか」というノウハウが蓄積されています。
例えば、天井裏のアライグマや床下のネズミなど、場所や種類ごとの習性を把握しているため、再発防止まで考えた提案ができるのが強みです。
駆除実績は、ホームページの駆除実績や事例で確認することができます。
⑸再発防止まで一貫して対応している
駆除では、フン尿の被害や再発を防ぐため「清掃・消毒」や「侵入経路の封鎖」等も行うことが重要です。
必要な作業を一貫して任せられる業者を選ぶことで、いくつもの業者に頼む手間や無駄なコストを減らすことができます。
簡単な「駆除のみ」の業者は、本来必要な作業をしない「その場しのぎ」の可能性が高いので注意しましょう。
⑹再発保証がある
再発保証期間は、被害や建物の状況によって異なります。より長い保証期間を提示してくれる駆除業者を探してみましょう。
不具合や被害が再発した場合に、期間内であれば無料で対応してくれる業者を選ぶとなお安心です。
ただし、無条件・無期限の再発保証を謳う業者は、現実的ではないので疑う目を持つべきです。保証対処外などの口実で対応してもらえない可能性もあります。
⑺調査・見積・契約時の対応が適切
信頼できる業者か判断するためには、調査・見積もり・契約時の対応も注視しましょう。
特に、以下の3つは欠かさずに確認してください。
- しっかりした調査と納得いく説明をしてくれるか。(特に専門知識の説明)
- 作業項目ごとに細かく料金が記載されているか。
- 契約書に保証期間やその条件、追加料金などについて明確に記載しているか。
これらはトラブルの元になりやすいので、誠実な業者はしっかりと満たしてくれます。
害獣駆除業者を選ぶ時のポイントは?
駆除業者を選ぶ際に大切なのは、駆除業者3~4社以上に相見積もりをとることです。
通常の害獣駆除は、被害状況によって費用や作業内容が変わるため、調査をしないと細かい見積もりが出せません。
多少の手間がかかりますが、実際の見積もりを比較して納得できる条件の良い業者を探しましょう。
相見積もりの手順
↓
⑵それぞれに無料調査・見積もりを依頼する
↓
⑶調査後、各見積もり書を比較する(料金や作業項目、保証等)
↓
⑷条件の良い業者を選ぶ
相見積もりの比較ポイント
見積もりを比較する際は、単に「費用」だけでなく、以下のような項目もしっかりチェックすることが重要です。
- 調査・駆除・再発防止など作業範囲の違い
- 使用する薬剤や施工方法の違い
- 保証内容や期間の違い
- アフターフォローの有無 など
これらをしっかり比較することで「見た目は安いけど中身がスカスカだった…」という失敗を防ぎやすくなります。

【実際の体験談】3つの駆除業者に相見積もりをしてみた結果

屋根裏からの物音でネズミ被害を疑い、最初に電話で問い合わせた業者からは「一式18万円」と言われました。
不安に思い相見積もりを3社から取ったところ、料金は7万円~20万円と大きな差がありました。
最終的に中間の13万円の業者に依頼しましたが、この業者は「侵入経路の特定」「防鼠工事」「消毒」まで含めた見積もりで、作業内容も詳細に説明してくれました。
一番安い業者は単に罠を仕掛けるだけで、再発防止策が含まれていなかったことが判明しました。
相見積もりを取らなければ、効果の薄い作業に7万円を無駄にするか、必要以上に高い20万円を支払っていたかもしれません。特に古民家の多い奈良県では、建物の構造上の特性を理解した業者選びが重要だったと言えます。

害獣駆除で悪徳業者を見分ける方法【チェックリスト】
以下の7つの特徴に当てはまる場合、悪徳・詐欺業者の可能性があります。
必ず契約前にチェックするようにしましょう。
作業内容や料金の説明が曖昧
見積もり時に料金、作業について「一式○○円」など詳細が不明瞭。また、質問をしても「やってみないと分からない」「とりあえずこの料金」などと不透明な回答がある場合には注意が必要です。
⇒作業内容や料金の詳細に不透明な部分がなく、納得のいく業者を見つけることが肝心です。
料金が相対的に安すぎる
他と比べて破格の場合、その場しのぎの簡単な対策であったり、保証が一切ないなどの問題が隠れている可能性があります。最悪の場合、違法な処理をしているため、破格で提供できているということも考えられます。
⇒料金のみにつられて、契約を決めてはいけません。相場を理解して、不自然な料金には疑う目を持ちましょう。
強引な態度を感じる
悪質業者の特徴として料金が高くなりやすいリフォーム作業ばかり進めてきたり、契約を急かしてくるという特徴があります。
安易に契約してしまうと後々法外な料金を請求されるなどの被害を回避できなくなります。
⇒契約書や保証書には必ず目を通し、料金や内容に納得した場合のみ契約へ進みましょう。
現地調査が雑・短時間
状況などにもよりますが、あまりにも雑な現地調査をする業者は信頼できません。なぜなら現地調査は見積もりの料金に直結するだけではなく、間違えた施工を行えば、再発などのリスクがあるからです。
※現地調査にかかる時間は平均30分~1時間。
⇒調査時に現場写真や資料を用意しているかが一つの目安になります。納得できる証拠を提示してもらいましょう。
公的資格や届出の欠如
害獣駆除には、特定の害獣(特定外来生物など)の場合、法的な資格や届出が必要です。例えば、アライグマやヌートリアの捕獲には「特定外来生物防除従事者証」が必要です。
また、殺鼠剤などの薬剤を使用する場合は「建築物ねずみ昆虫等防除業」の都道府県知事への届出が必要です。
⇒これらの資格や届出について記載がなく不透明な場合に、質問しても明確に答えられない業者は避けるべきです。
対応が極端に早すぎる
繁忙期に「今すぐ行きます」と即日対応を約束する業者には注意が必要です。
害獣駆除は通常予約が必要で、特に評判の良い業者ほど予約が埋まっていることが多いです。あまりにも即時対応が可能な場合、仕事が少ない(評判が悪い)か、適切な準備をせずに作業を行う可能性があります。
⇒緊急でない限りは、信頼性の高い複数の業者の予約を取るようにしましょう。
生態や習性の説明ができない
プロの業者は害獣の生態や習性について詳しく説明できるはずです。
なぜその害獣が住宅に侵入するのか、どのような対策が効果的かを科学的に説明できない業者は、経験や知識が不足している可能性があります。
⇒気になることや作業の必要性は、出来る限り質問をして対応を見ることが大事です。

不安や疑問が残ったまま契約に進まないようにしましょう。
害獣駆除で悪徳業者に依頼するとどんな被害がある?
害獣駆除は業者選びを間違えると、思わぬトラブルや損害につながることがあります。
ここでは、実際に起こり得る被害例を具体的にご紹介します。
⑴高額請求・不当請求 |
作業後に見積もりよりもはるかに高い金額を請求される。 |
⑵不要な作業の押し売り |
「このままだと家が壊れますよ!」 |
⑶効果のない施工 |
実際には簡単な薬剤散布だけで終わらせるなど、本当に必要な作業を行わず、料金で釣る。 |
⑷作業後の連絡が取れない |
施工後に「異常があったらすぐ連絡をください」と言っておきながら、電話もメールも繋がらない。 |
⑸保証や契約内容のトラブル |
保証内容を口頭でのみ説明し、後から「そんな保証はない」と言われる。 |
⑹家屋の破損・悪化 |
未経験の作業員が施工することで、屋根裏や床下が破損する。 |
⑺個人情報の悪用 | 悪徳業者が顧客の個人情報を他の業者に売ったり、別のサービスの勧誘に利用したりする。 これにより、不要な営業電話や訪問勧誘が続くことも。 |
⑻法的リスクや健康被害 | 悪徳業者が、法律で禁止される方法(違法な罠や毒物の使用など)で駆除を行うと、依頼主が法的責任を問われたり、近隣のペットや動物に被害が及ぶリスクがある。 |
⑼二次被害の発生 | 不適切な駆除方法(例:毒餌の使用のみで回収しない)により、害獣が建物内で死亡し、腐敗による悪臭や衛生問題、ハエやゴキブリなどの二次被害を引き起こす。 |
このように、悪徳業者の被害はたくさんあります。

【お客様の失敗体験談】害獣駆除で100万円の高額請求!?
当記事の監修を務めている成瀬プロに聞いたお客様の実体験をご紹介します。


強引に迫ったり、その日に決めさせようとする業者は危険です…。
「本当に必要か」他の専門家の意見も聞いてから決めることをおすすめします!
悪徳業者による被害を防ぐためにやるべきこと5つ
- 複数社へ相見積もりをし比較する
- 明細を細かくチェック(必ず書面でもらう)
- 会社の所在地・連絡先・実績を事前に確認する
- 口コミで実際の評判を確認する
- 契約書の内容をよく読み、不明点は質問をする
上記の5つをやっておくと信頼性の高い業者を選びやすくなります。
もし選んだ業者が信頼性に欠けると感じたら、悪徳業者チェックリストをもう一度確認してみましょう!